歯周病は以前から、糖尿病の合併症の一つと言われてきました

歯周病はその名の通り「歯をささえる周りの組織(歯周組織)」に起こる病気で、細菌による感染症です。歯や歯と歯ぐきの間に細菌が繁殖し歯の周りにバイオフィルム(薄いバイ菌の膜)を形成することにより起こります。大きく分けると、歯ぐきの炎症による出血・腫れを特徴とする「歯肉炎」と歯を支えている骨が破壊される「歯周炎」があります。症状が進行すると、破壊されて後退した歯槽骨は歯を支えることが困難になり歯を失ってしまうことになります。

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軽度歯周炎(P1)

外見では歯肉炎と区別がつきにくいのですが、このように歯根の3分の1程度の深さまで破壊されている状態です。

 

中程度歯周炎(P2)

このように歯根の3分の2程度の深さまで破壊されている状態です。歯槽骨が失われているために、歯のグラつきがはじまります。また歯肉の炎症により口臭・出血・朝起きた時の不快感などを訴えられる方が多くみられます。

 

高度歯周病(P3)

このように歯槽骨が大きく失われた状態です。 歯槽骨を失った歯はかなりグラグラ。
そのせいで食事がとりにくくなったり痛みを訴える場合も。ここまで進行すると歯を救えない場合もあります。

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歯周病が全身に及ぼす影響

歯周病が影響する症状について一部ご紹介します。気になる方は、早めにご相談ください。

 

糖尿病

歯周病は以前から、糖尿病の合併症の一つと言われてきました。糖尿病の人はそうでない人に比べて、歯肉炎や歯周炎にかかっている人が多いという疫学調査が複数報告されています。さらに最近、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという逆の関係も明らかになってきました。歯周病と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼしあっていると考えられるようになってきています。歯周病治療で糖尿病も改善することも分かってきています。

 

誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎とは、食べ物や異物を誤って気管や肺に飲み込んでしまうことで発症する肺炎です。肺や気管は、咳をすることで異物が入らないように守ることができます。しかし、高齢になるとこれらの機能が衰えるため、食べ物などと一緒にお口の中の細菌を飲み込み、その際むせたりすると細菌が気管から肺の中へ入ることがあります。その結果、免疫力の衰えた高齢者では誤嚥性肺炎を発症してしまいます。誤嚥性肺炎の原因となる細菌の多くは、歯周病菌であると言われており、誤嚥性肺炎の予防には歯周病のコントロールが重要になります。

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